PCやスマホ、タブレットで「テレビが見たい!」という欲求を満たしてくれるのがロケーションフリー(通称ロケフリ)と呼ばれるデバイスです。
元々はソニーが発売した「LF-PK1」(後継機はLF-PK20)を中心とした商品群の総称ですが、今ではその派生(類似)商品を含めた呼び名といって良いかと思います。
最初に登場した「LF-PK1」はビデオテープサイズほどの筐体にテレビチューナーを内蔵し、アプリがインストールされたPCに受信したテレビ映像を再配信するというもの。これが出た2000年代半ばでは画期的な商品で、どこにいてもPCがあればテレビが見られるようになるので常にノートPCを持ち歩いて活用していました。
その後、地デジの普及とアナログの停波(ソニーのロケフリはアナログチューナーだった)により実質的にサービスは終了(ソニーはこのサービスをBDレコーダに取り込んで継続してくことになりました)。
しかしどこでもテレビが見られるという利便性は捨てられず、今度はアイ・オー・データが発売していた「VULKANO FLOW」という再配信機器にテレビチューナーを接続し、PCやiPhoneでテレビを見られるようにしました。
その後、2017年に「VULKANO FLOW」のサービス終了がアナウンスされ、同じサービスを提供している「Slingbox 350」(後に「Slingbox M1」に買い替え)に乗り換え。この頃になるとテレビはそれほど重要ではなく、ただ単に利用サービスの1つとして継続する目的になっていました。
その「Slingbox」も2022年11月をもってサービス終了とアナウンスが出ましたので、次なるサービス機器として購入したのが「XIT-AIR110W」です。
この「XIT-AIR110W」は地デジチューナー(+BS/CS)を内蔵しており、個人的にはソニーの「LF-PK20」以来10年ぶりの一体型です。
筐体はとてもコンパクト。今まで再配信機器とチューナーを重ねて使用していたので場所を取ってしまうことが問題でしたが、これで置き場所には困らなくなりました。
レスポンスも良好でチャンネル切り替えもほとんどストレスがありません(今までが遅すぎて、それに慣れてしまってる?)。注意点として地デジの再配信の制約で90日周期で接続機器の再認証が必要(90日以内に自宅Wi-fi化で使用すれば良い)というものがありますが、こまめに使用している分にはあまり気にする必要はなさそうです。
先に記載した通り普段はあまりテレビを見なくなってしまったのですが、毎朝出勤前にタブレットでテレビを流したり、何かの折に必要になることもあるので、まだまだ活用シーンはありそうです。